★主力戦車 - gonsuke.work
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★主力戦車

M1 ”エイブラムス”

「中戦車に高精度120mm砲を、そして高い生存性を」という高い理想を実現したアメリカの主力戦車。1980年代前半から配備され、湾岸戦争では一方的にソ連戦車を撃破。世界最強の名を欲しいままにした。M1からM1A1、A2、A3とバージョンアップされるたびに様々な装甲や補助兵器が追加されて攻守に隙がなくなり、現在の陸の王者と呼ぶに相応しい。T-72をウクライナに提供するため、代替えとしてポーランドその他同盟国へ供与される。

 

ルクレール

フランスの現在の主力戦車。世代は3~3.5世代。名称は、ノルマンディー上陸作戦からパリ解放まで常に先鋒で指揮を執った将軍ルクレールに由来する。

フランスはAMXの軽戦車のイメージが強い国だが、伝統的には重戦車の国であり、ルクレールは装甲そのものが硬いと言われている。ソ連製やロシア製の戦車にはないモジュラー複合装甲であり、被弾した場合の人的損害は最小限に抑えられる。

ドイツがレオパルトなどの正面装備の大軍縮を行う中で、ルクレールはNATO軍の主力になることを期待されている。今のところウクライナに供与の予定はない。

 

T-14 アルマータ

いまだにウクライナに実戦投入されていないため「パレード用戦車」「ハリボテ」と、さんざんミリタリーファンから揶揄されているロシアの最新鋭戦車。

2010年にプラットフォームが完成し、2014年のパレードでT-14戦車が、2015年のパレードではT-15歩兵戦闘車が、それぞれお披露目した。その後シリアに送られ、実戦配備もされたというが、詳しい戦果、動画は報告されていない。

アルマータは、全く新しい思想の戦車であるとされ、無人の砲塔であり、夜間戦闘、リモート戦闘、対ヘリ迎撃、対核、対生物化学兵器、それらすべての戦闘に対応できる戦車だと言われている。

2015年より順次年間400台~500台が生産配備されるという計画であったが、2014年のクリミア侵攻でロシアは経済制裁を受け、アルマータの生産に必要な半導体も手に入らなくなった。そのため、2025年より年間500台を生産するという計画が明らかにされている。もちろん、ウクライナへの侵攻により2025年は2015年よりも更に制裁は厳しく、更に経済力も低下していることが予想されるので、生産できるかは未知数である。

現在配備されているのは、モスクワの守備にあたる第1装甲戦車群といわれており、ウクライナに投入するときは、いよいよ最終手段ということであろう。

 

レオパルト2

レオパルトはドイツの伝統的強みである「機動性に富んだ高精度中戦車」というコンセプトで設計された戦車であるが、1970年代の後半になるとソ連製戦車の滑空砲は口径が大きくなり、レオパルトの防御思想では対応できない可能性が出てきた。そのためレオパルト2は、機動性をそのままに防御力の向上が図られ、高度なバランスで完成された中戦車となっている。欧州諸国を始め輸出されて、各地の紛争でも高い生存性と制圧能力を見せている。

実戦経験では極めてキルレシオが高く、重厚で剛なM1エイブラムスと並んで柔の世界最強の戦車である。

 

レオパルト1

ドイツ製の中戦車で、ナチスのⅢ号、Ⅳ号、パンター、ティーガーと続く中戦車の伝統と性能の良さを受け継ぎ、1960年~70年代世界最高の戦車と呼ばれていた。当時は、世界で比類なき軽快性と、走行時砲撃性能を持ち、冷戦期の主役であった。欧州各国をはじめ世界に輸出されている。現在では、さすがに設計の古さが目立つものの、輸出された各国ではいまだに現役である。

 

T-84

ソ連崩壊後独立したウクライナが初めて開発した主力戦車。T-80U系がベースになっており、新型とはいうものの外観は極めてT-80に近いものになっている。対戦車ミサイルの搭載と精度向上など、ウクライナらしいハイテク方面への改良へ舵を切った戦車である。

 

T-90

湾岸戦争で西側の戦車に一方的に敗北し、評価が完全に地に堕ちていたロシア製戦車T-72の改良版。

ベースはT-72Bで、T-64ベースの(ソ連製にしては)高級戦車であるT-80に使われていた射撃統制装置や爆発反応装甲を流用し、近代化改装したものである。

湾岸戦争での課題を踏まえたと言われているが、開発生産当時のロシアの国内状況は最悪であり、そのため性能面の評価は高くはなく、また現ロシア軍における台数も多くはない。

T-72系統であるため、開戦前はウクライナは殆ど所有しておらず、ロシアの精鋭部隊が使用している戦車である。

 

T-80U系列 T-80UD

主に機動性の向上に主眼が置かれたT-80の後期生産型といえる戦車。射撃統制装置に改良を加え1980年代後半から配備が始まり、ロシア国内向けで、限られた国にしか輸出されていない高級ラインの戦車である。

T-80Uシリーズは射撃の正確性が向上していたために、アメリカとイギリスは研究用に購入し、T-80Uに対する戦車戦の分析を行った。

ガスタービンエンジンをディーゼルエンジンに置き換えたタイプがUDである。

 

T-80系列 T-80A T-80B T-80BV

輸出するには価格的に難があった高性能戦車T-64の進化版で、赤外線測距、ミサイル弾頭使用可など、T-64の基本性能を継承しつつ近代化した戦車である。そして極めつけの進化がガスタービンエンジンの採用。これにより第3世代の戦車と言われる。

殆ど輸出はされず、ソ連国内向けの(東側としては)高級戦車シリーズである。

今戦争ではT-72と同様に、その主砲の威力を発揮する前に大量にウクライナが支援された対戦車兵器で一方的に破壊されている。ウクライナ軍も主力戦車として使っており、マリウポリのアゾフ連隊が都市防衛に使用している動画が公開された。

 

T-72系列 T-72BV T-72B T-72B3 T-72BM T-72M T-72A T-72AV

ロシアが戦線に大量投入している戦車で、ウクライナでも主力戦車である。1972年に配備が始まった現在世界で最も多い戦車。T-72B系と呼ばれる新しいバージョンのものが今では使われている。

5月22日、ロシア軍のT-72Aがウクライナによって撃破された。本来予備であったA系統も前線投入されたことがわかる。

デビュー当時は自動装填装置や125mm滑空砲の装備、そして極めて良好な機動性能と被弾率の少ない低い車体も相まって、西側は恐れおののいた。

しかし、湾岸戦争で西側兵器の前に一方的に破壊されて評価は地に堕ちた。破壊された多くはT-72Mで、T-62の車体をベースにT-72の砲塔がつけられたモンキーモデルで、B系ならばこんなことにはならないとロシアは継続してセールスを行い、T-72の車両数は全く減らずに多くの国で現役にとどまった。

今戦争ではその主砲を撃つ前に、ジャベリンその他の対戦車ミサイルで一方的に破壊されており、やられ役で戦車の時代の終わりを感じさせている。

ウクライナは使い慣れたT-72のNATO諸国からの提供を切望し、ポーランドはアメリカからM1エイブラムスを250両購入して、4月10日よりT-72を200両以上をウクライナに提供した。

 

T-64系列 T-64B T-64BV

「すべての性能でT-54を凌駕し、サイズはT-54と同じ」その極めて高いハードルをクリアした戦車。ウクライナのハリコフ戦車工場で設計生産された。1960年代後半から量産され、当時センセーションを巻き起こした戦車で、斬新な技術が盛り込まれ攻守に優れていると言われた。

東側兵器としてはかなり高価な戦車だったために、基本的にはソ連国内向けの配備で、ハリコフ戦車工場のあるウクライナに優先配備された。そのため、現在でもウクライナではT-64の比率が高く、ロシアではウラル戦車工場で作られたT-72の比率が高い。

T-64BVは爆発反応装甲を装備し、現代でも使用できる戦車である。

 

T-62

T-55を全てで凌駕するT-64の設計と生産が遅れることを懸念したソ連は、T-55のマイナーチェンジといえる戦車をウラル戦車工場で先行量産した。それがT-62である。

大変オーソドックスにそれまでの技術を盛り込んだ戦車であり、絶対的性能よりも信頼性を重視していると言われている。

5月25日、ロシアは退役したはずのT-62を整備し前線へ移動させた。量産された当時は無かった爆発反応装甲がつけられている。

T-55

ウクライナのハリコフ戦車工場が世界に送り出した、ギネス世界記録の最多生産数を誇る戦車。T-72の登場まで、東側世界のスタンダードモデルであった。

1947年に登場したT-54は失敗作といわれ、数々の改良が加えられたのがT-55であり、現在でも途上国では現役である。

ウクライナでも、自国の生産工場なこともあると思うが退役しておらず、ロシアも5月28日に実戦へ投入していることが確認された。

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